融資マニュアル
面談対策と提出書類の関係
面談対策と提出書類の関係
創業融資の場合、日本政策金融公庫の担当者や金融機関の担当者、信用保証協会の担当者との面談は初めての方も多いと思います。
この記事に関する目次
1、面談対策には提出書類で決まる
どんなことが聞かれるのか不安になって、面談時も緊張するのではないかと思います。
しかし、融資に必要とされる書類を予め完璧に作成し、必要書類も揃えていれば、基本的には提出した資料(事業計画等)のことを中心に聞かれますので安心です。
融資担当者は、日々色々な案件に取り組んでおり多忙のうえ、1人で50社~100社の担当を持っています。
提出された資料について、目を通さず面談に臨む融資担当者もいます。
その場合でも、提出書類(事業計画等)に記載されているのであれば、予め提出書類(事業計画等)をもとに回答するのですから、「○○頁に記載があります。」と答えれば済む話です。
「どうして確認していないのだ!」「本当に提出書類の中身見ました?」等とかみついてはいけません。
お金の貸し手(金融機関)と借り手(経営者)では明らかに立場が違います。
当然ながら融資の判断は、面談をする担当者が握っているのです。
怒らしては全ての努力が水の泡です。
一度NGの判断が出てしまうと、通常は決算が終了するまで融資審査の土俵に乗りません。
相手が提出した書類に目を通していなくて、そこはぐっと我慢をして優しく事業内容・計数計画等を教えてあげて下さい。
その程度の精神的な余裕を持って臨んでいただければ自ずと良い結果が生まれると思います。
2、面談時の質問内容
面談時に下記のような質問がされます。
①創業の動機は何か?
②経験はあるか?
③マーケットは?また将来性は?
④もし上手くいかなかったら?
⑤自己資金はどのように貯めましたか?
⑥事業計画の根拠?
⑦取引条件(売上条件、支払い条件を前提に)?
冷静に根拠をもとに丁寧に答えることが必要です。
3、質問への回答方法
(1) 安心感を与える
担当者は日々のノルマに追われ、個別の業態について詳しく知っている訳ではありません。
自分の得意分野の話にもっていき、将来性や成功(上手くいく根拠)する根拠を熱く語り、担当者に経験と知識があるのだなと安心感を持たせることが大切です。
(2) 根拠が大切
根拠の整った書類を提出しているのであれば、それを元に説明し、うまくいかない訳がないと押し切ることも大切です。
逆にそうしないと、書類の数字の整合性に疑義が生じることになります。
(3) 失敗した場合のリカバリープランは大切
○○のリスクに対して××のようにリカバリーする体制が出来ていることまでアピール出来れば、失敗をしない可能性が高い事業であり、リカバリープランを考えている経営者なので安心だと思わせることが重要です。
(4) 自己資金の根拠は必須
現金がない場合は、車を売った、自己所有物の売却で資金をかき集めたなど、事業に賭ける姿勢を見せることが大切です。
当然ながら面談の際に、個人の通帳や法人の通帳の提出を求められます。
そのため、資金の流れに不明瞭な点は徹底的に質問されますのですぐばれます。
(5) ロールプレイングをしよう
今まで営業一筋や技術一筋の方ならどうしても数字に弱いケースもあると思います。
自分の得意分野の質問なら詳細に説明できるが、苦手な質問にはどうしても自信がなさそうに話をすることもあります。
金融機関の担当者や金融機関出身のコンサルタント等の知り合いがいるのであればロールプレイングをしてもらい、自信をもって面談時の質問に回答出来るように準備しておくことことも重要です。
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