融資マニュアル
決算書で気をつける事?(1.決算書から読み取れる指標について)
金融機関が中小企業を評価する際には、決算書の数値を下記指標に置き換え見ていますので、下記指標に気を付ける事が必要です。
この記事に関する目次
1、決算書から読み取れる計数と指標
(1) 前期比較
前期との損益や貸借の比較(増減)
(2)売上高営業利益率
営業利益/売上高
本業の儲けなので、営業利益が赤字だと厳しいです。
(3) 売上高経常利益率
経常利益/売上高
会社の通常の状態であげた利益といえるので、経常利益が赤字だと厳しいです。
(4) 流動比率
流動資産/流動負債
中小企業の場合は150%くらいが平均となります。
なお、一般的には100%以上であれば、1年以内に支払が不能になる可能性が低いことを意味しています。
(5) 自己資本比率
純資産/総資産(%)
自己資本比率とは、総資本のうちどの程度が自己資本で賄われているかを示す指標となります。
なお、一般的には純資産の部が自己資本に該当します。
(6) 借入月商倍率
借入金/(売上高÷12ヶ月)
一般的には借入金が月商の3倍までが健全な借入限度と言われていますが、金融機関の担当者の考え方次第と思います。
(7) 債務償還年数
有利子負債÷(税引後利益+減価償却費)
債務償還年数は5年以内であれば健全な借入範囲内ですが、これも、借入期間が7年や10年といったものがありますので、金融機関の担当者の考え方次第でしょう。
(8) 現預金月商倍率(手元流動性比率)
現預金+短期有価証券/(売上高÷12ヶ月)
中小企業は1.5ヶ月(150%)位を目安と言われています。
なお、決算日だけでもこの水準をクリアしておくと金融機関に対する決算書の見栄え良くなります。
2、気をつける勘定科目
(1) 仕掛品、商品勘定、未成工事支出金、仮払金、立替金、仮勘定
一般的に、経費(費用勘定)を上記勘定(資産勘定)に振り替えると、利益の底上げになる為、金融機関からは内容を求めれると思っておく方が良いでしょう。
(2) 売掛金
「売掛金が過大(例えば、月商の3倍もあると)、不良化(長期で滞っている売掛金・回収の見込みが無い売掛金)している売掛金があるのではないか、売上を作る為に先の売上を食っているのではないか」等と思われてしまいますので、売掛金の中身と数値については、注意が必要です。
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