融資枠型ビジネスローンとは、事業者が必要なときに必要なだけ借り入れることができる、柔軟性の高いビジネスローンのことです。
通常のビジネスローンとは異なり、一定の金額を一度に借り入れるのではなく、あらかじめ決められた融資枠の範囲内で、必要なときに必要なだけ借り入れることができます。
このタイプのローンは、事業に必要な資金を常に手元に置いておきたい・いつでも使える資金枠を確保しておきたいという企業にとって非常に有用です。
事業の売上や経費の増減や急な出費などに応じて借り入れ額を調整することができるため、事業のキャッシュフローに合わせて柔軟な資金調達を行うことができます。
また、融資枠型ビジネスローンの金利は、借り入れた額に対して発生する利息が計算されます。
しかしながら、借り入れた金額に応じて毎月の返済額が異なるため、事前に返済計画を立てる必要があります。
なお、融資枠型ビジネスローンは、事業者向けのローンであるため、借り入れるには法人格を持っていることが必要です。
このように融資枠型ビジネスローンはメリットが高いですが、一方でデメリットもあります。
ここでは、融資枠型ビジネスローンのメリットやデメリット、取扱い金融機関の商品内容を記載します。

1.融資枠型ビジネスローンのメリット

(1)柔軟性が高い（いざという時のために）

融資枠内で必要なときに必要なだけ借り入れるすることができます。

借り入れ額を自由に調整できるため、事業の経営状況に合わせて柔軟に資金調達を行うことができます。

(2)利用しやすい（利便性が高い）

事前に融資枠が設定されているため、必要なときに簡単に借り入れができます。

また、融資枠内であれば、何度でも借り入れが可能です。

(3)資金調達が容易（急な出費に対応）

事業者が必要なときに借り入れることができるため、急な出費に対応できます。

また、追加融資の手続きも簡単で、必要に応じて借り入れ額を増やすことができます。

(4)利息の支払いが効率的（利息は使っただけ）

必要なときだけ借り入れることができるため、利息の支払いも必要なときだけ発生します。

また、借り入れ額に応じて利息が発生するため、返済計画を立てやすく、利息負担を抑えることができます。

(5) 事業の成長に合わせて利用可能

必要なときに必要なだけ借り入れることができるため、事業の成長に合わせて利用することができます。
大きな資金が必要になった場合でも、融資枠型ビジネスローンを利用すれば、迅速かつスムーズに資金調達を行うことができます。

２．融資枠型ビジネスローンのデメリット

(1)利息負担が大きい

利息の計算方法が複雑であるため、返済計画を立てる際に利息負担額についての注意が必要です。

(2)融資枠の設定が難しい

あらかじめ融資枠が設定されているため、融資枠を適切に運用することが重要です。

融資枠が少なすぎると、必要なときに借り入れができず、融資枠が大きすぎると、無駄な利息負担が発生する可能性があります。

(3)返済期間が長くなる

必要なときに必要なだけ借り入れることができるため、返済期間が長くなる可能性があります。

長期間にわたって借り入れが続く場合、利息負担が増えるため、借り入れ額を抑えることが重要です。

(4)金利が高い場合がある

必要なときに借り入れができるため、通常の金融機関の金利より高く設定される場合があります。

また、金利は事業者の信用力や返済能力によって異なるため、借り入れ前に金利の比較を行うことが重要です。

(5)追加融資が難しい場合がある

必要なときに追加融資を受けることができますが、追加融資が難しい場合があります。

追加融資の承認は、事業者の信用力や返済能力によって異なるため、借り入れ前に確認が必要です

３．融資枠型ビジネスローン「あんしんワイド」の活用を考えてみる！

企業を長く運営していると、
①金融機関からの融資が断られた
②税金や社会保険を滞納している
③取引先の支払いサイトが長く資金繰りが苦しい
④取引先からの入金遅延で資金不足になりそうだ
⑤リスケジュール中である
といった状況の企業もあると思います。

融資枠型ビジネスローン「あんしんワイド」の内容を紹介しますが、融資枠の設定のみであれば費用もかかりませんので、資金繰り不安のもしもの用心として考えておいても良いかもしれません。

なお、【GMOあおぞらネット銀行】の法人口座は日本政策金融公庫からの融資金の返済が可能となっています。

「あんしんワイド」の申込の検討する前にまずは口座開設をされることをお勧めします。

４.「あんしんワイド」の特徴

(1)特徴1

融資枠最大1,000万円、金利は0.9％～
融資枠（借入限度額）は最大1,000万円
金利は0.9％～14.0％（※審査のうえ決定）
事業資金、運転資金、つなぎ資金、借換資金などに利用可能です。

(2)特徴2

決算書や事業計画書のほか、担保・保証人も不要
銀行口座の直近2カ月分の入出金明細等をもとに審査されます。
※2カ月分の入出金明細があればお申込ができるようになりました。
そのため、決算書や事業計画書のほか、担保・保証人も不要です。
創業初期や前年度が赤字の企業でも借入が可能です。

(3)特徴3

審査申込～借入まで、最短2営業日でネット完結
24時間365日申込可能。
手続きに来店不要。すべてネット（オンライン）で完結します。

(4)特徴4

繰り返し借りられ返済自由な「融資枠型」のローン
融資枠内で、何度でも、いつでも、どこからでも手数料不要で借入が可能です。
契約期間内であれば、融資枠内にて返済後も審査不要で何回でも借入可能です。
毎月の返済以外にも、自由に返済が可能です。
利息は実際に借入金額に対して発生し、融資枠の設定のみでは費用は一切かかりません。

※融資枠型とは？
融資枠（極度枠、借入枠）：借入可能額の範囲内で、事業に必要な資金を自由に借りることができます。
また、返済も決まった返済日以外でも自由に返済可能です。。

５．申込の流れ

STEP1：法人口座開設

（法人口座開設口座未開設のお客さまのみ）
まずは、法人口座を開設。
法人口座開設申込フォームに入力
事業内容申告と必要書類のアップロード（郵送も可）
郵送物を受け取り、初期設定をしてご利用開始

STEP2：口座明細連携

口座明細連携他行の明細をご利用の場合
審査に必要な直近2カ月分の銀行口座の入出金明細を確認するため、
ご利用の金融機関口座を「入出金明細管理サービス」で同期。
※当社の法人口座の入出金明細をご利用になる場合は同期不要

STEP3：あんしんワイド申込

インターネットバンキングから「あんしんワイド」の申込

STEP4：オンライン面談

担当者とオンラインで面談後
※申込内容により、面談を行わずに審査結果の連絡がある場合があります。

STEP5：契約・借入

契約後、インターネットバンキングよりお借入

※あんしんワイド　商品概要説明書

６．まとめ

融資枠型ビジネスローンは企業が事業資金を必要とする際に利用できる金融商品の一つです。
このタイプのローンは、金融機関と事前に取り決めた与信枠に基づき、必要な金額を自由に借りたり返したりすることができます。

与信枠を設定するだけだと基本的に費用がかからないため、事業運営上念のためということで、適切に利用すれば、ビジネスの成長を加速させることができます。

また、期中に借りて、期末までに返済すれば利息は決算書に計上はされますが、借入残高が決算書に残ることがありません。

活用の仕方しだいですが、念のため融資枠の設定だけでもしておけば事業運営に安心感を持てるかもしれません。

また、法人がよく使う支払いだと、
「日本政策金融公庫の借入金ご返済」「小規模企業共済」「経営セーフティ共済」「国税・社会保険料」
があげられますが、GMOあおぞらネット銀行の法人口座で利用可能なのもメリットです。