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決算書から融資可否をチェックするポイントを考えてみる!

金融機関の担当者が決算書を取りに来た時点に、その場でチェックするポイントですが、その場でそれも短時間での確認になると、決算書を詳しく見ている暇はありません。

しかしながら、この限られた時間の中でも金融機関の担当者が必要最低限チェックする項目があります。

金融機関の担当者が決算書を取りに来た時にチェックするポイントを記載しますので、金融機関の担当者との面談が苦手な経営者でもこのチェックする項目の印象が良ければその場で融資の話が進むかもしれません。

なお、ここでは「決算書から融資可否をチェックするポイント」としていますが、金融機関が決算書の勘定科目でネガティブに考える貸付金や仮払金、債務超過か否かなどは考慮していませんのでご注意ください。

1、売上は伸びているか?

金融機関の担当者が、最初に見るポイントは売上が伸びているか、否かです。
そのため、金融機関の担当者は最初に決算書の損益計算書の一番上にある売上をみます。

結構、金融機関の担当者は単純で
「売上が伸びている→業績は好調→資金需要があるかな・・・?」
逆に
「売上が伸びていない→業績が悪い→なぜ悪い?→融資を申し込まれるとしんどいので、一旦支店に退散しよう・・・。」
という事になります。

また、売上が伸びていると例え赤字でも、
「売上が伸びている→でも利益は赤字か・・→売上が伸びているので費用面の削減や損益分岐点売上を超えることで黒字転換→増加運転資金で稟議が書けるな」
という考え方で融資の取組にも前向きになって貰えます。

その為、売上の伸びは基本的に重要なポイントです。

2、利益は確保されているか?

金融機関の担当者が、次に見るポイントは利益が確保されているか、否かです。
そのため、金融機関の担当者は決算書の損益計算書の利益の箇所を確認します。

基本的には、金融機関の担当者は利益ごとにプラスかマイナスかを見ています。
なぜなら、利益ごとに、利益になる源泉が異なるからです。

(1)売上総利益

売上から売上原価や製造原価を差し引いた利益です。
売上総利益は本業で得られた利益を示し、これがマイナスだと原価割れと言って、そもそも融資の対象事業とは検討できません。

(2)営業利益

売上総利益から、給料や必要な経費等の販売費及び一般管理費費を差し引いた利益です。
事業における販売活動による利益を指し本業から得られる利益です。

(3)経常利益

営業利益から金融機関への利息等を差し引いた利益です。

(4)税引き後利益

法人税や事業税等の税金を差し引いた利益であり、返済原資となり、自己資本が増加される利益です。

どの利益も重要な要素ですが、特に重要視している利益は何か・・・、
基本的に、融資が前提であれば、本業の儲けと、返済原資の確保が重要となります。
具体的には、営業利益と税引き後利益となります。

ここがマイナスだと、金融機関担当者は融資に対し慎重になります。

3、返済原資は幾らくらい必要か?

これは、利益が確保されている事が前提となります。

金融機関の担当者が決算書を取りに来た時点で利益が確保されているのであれば、簡単に返済原資はいくら位確保されているかということを計算します。

返済原資は直近の決算書から簡単に計算できます。

返済原資(=返済可能額)の計算式:一般的に、「税引後当期純利益+減価償却費」で表されます。

では、返済原資や返済原資から導き出される借入可能額はいくら位なのでしょうか。

これは、借入金の種類や借入残高、売上や利益によって異なりますが返済原資の考え方は下記の(2)が金融機関の担当者が決算書を見たその場で判断するうえで一般的になります。

(1)短期借入金

短期借入金とは、1年以内に返済期日が到来する借入金になります。
通常、入金等による資金繰りにより返済されるものとなります。

(2)長期借入金

長期借入金は、返済期日が1年を超える借入金になります。通常、税引後利益と減価償却費によるキャッシュフローで返済が前提となります。
長期借入金は一般的に毎月決まった金額を返済すること(約定弁済(金融機関担当者がヤクベンと言う単語になります。)といいます)で借入金の残高が減ってきます。

例えば、簡単な数字で表すと、
税引後当期純利益が350万円、減価償却費が150万円だとすれば、年間の返済原資は、500万円(350万円+150万円)となります。

一方で、毎月の約定返済額が100万円だと、年間約定返済額は100万円×12ヶ月=1,200万円となり、

返済原資500万円>1,200万円となり、償還財源不足という事になります。

これでは、金融機関の担当者は「融資は難しいのでは?」と考えてしまいます。

4、まとめ

今回ご紹介したのは、「決算書から融資可否をチェックするポイントを考えてみる!」ですが、あくまで、金融機関の担当者の決算書を見た第一印象ということになります。

本来は、決算書のチェックポイントは、まだまだ多いのですが、あくまで、短時間で金融機関の担当者と経営者が同じ目線で決算書を見て話題に出来るポイントということになります。

関連記事:決算書から借入可能額を考えてみる!(借入可能額を簡易的に判断する方法)



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