銀行格付の方法とは

(1)定量評価

定量評価とは、決算書の数値をもとに評価しています。
各金融機関ごとの格付けソフトに入力するだけで、自動的に財務指数を評価に換算するものです。
項目には以下のようなものがあり、金融機関により、独自の配点基準があります。

A.健全性(安全性)

①自己資本比率(%) 自己資本(株主資本)÷総資産
※自己資本比率とは、総資本(総資産)のうちどの程度が自己資本でまかなわれているかを示す指標です。

②ギアリング比率(%)有利子負債 (短期・長期借入金+社債)÷自己資本
※ギアリング比率は、「負債比率」や「レバレッジ比率」とも呼ばれ、企業の自己資本に対する他人資本(有利子負債等)の割合を示す指標です。

③固定長期適合率(%) 固定資産÷(固定負債+自己資本)
※固定長期適合率とは、固定資産に投資した資金が長期資金でどれだけまかなわれているかを見るための指標です。

④流動比率(%) 流動資産÷流動負債
※流動比率とは、流動資産と流動負債の金額を比較することで企業の短期的な支払能力を判断する指標です。

B.収益性

①売上高経常利益率(%) 経常利益÷売上高
※会社の本来の成績である経常利益が、売上高に対して何%かを示す損益計算書で収益性をみるときに最も重視すべき指標です。

②総資本経常利益率(%) 経常利益÷総資本
※投下した資本に対して、どの程度の利益を生み出したのかをみる最も基本となる指標です。なお、 総資本経常利益率は、売上高経常利益率×総資本回転率に分解することができます。

C.成長性

①経常利益増加率(%) (当期経常利益-前期経常利益)÷前期経常利益
※前期と比べて当期の経常利益がどれだけのパーセンテージで伸びているかを示す指標です。

②自己資本増加率(%)
(当期自己資本実績-前期自己資本実績)÷前期自己資本実績
※前期と比べて当期の自己資本がどれだけのパーセンテージで伸びているかを示す指標です。

D.債務返済能力

①債務償還年数 債務償還年数=償還債務(借入金・社債・割賦の未払金)-正常運転資金(営業債権+棚卸-営業債務)÷営業キャッシュフロー(経常利益+減価償却費-法人税等)
※何年で借入金が返済できるかをはかる指標です。
②インタレスト・カバレッジ・レシオ(営業利益+受取利息・配当金)÷支払利息・割引料
企業の利息の支払能力を測る指標である

(2)定性評価

定性評価は、決算上数値で評価しにくい、経営者の能力、市場動向、過去の返済履歴、販売力、技術力、などを評価するものです。
なお、評価方法としては金融機関の担当者の主観が殆どの部分を占めていると言っても過言ではありません。
•経営者の能力
•市場動向
•業歴や過去の返済履歴
•販売力
•技術力
•株主
•従業員のモラル等

(3)実態に照らし合わせた修正

定量評価や定性評価に出てこない数値を、実態に合わせて修正します。
例えば決算書上残っている、
•不良債権(不渡り手形、長期滞り債権、回収不能売掛金、不良在庫)、貸付金等の内、回収不能と見込まれる数値は資産項目から控除
•減価償却や繰延資産の未償却が過大にあれば、未償却残高を資産項目から控除
•土地や有価証券の含み損を資産項目から控除
•税金や社会保険の未払いがあり、簿外にあれば負債項目に加算

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